ACNEMYTHS
TRANS* ACNE ニキビに関するよくある誤解
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ニキビに関するよくある誤解
- 頻繁に顔を洗うといい
皮脂と角質が悪いんだから、ゴシゴシ洗えば良いんだ、と思うのは理解できるけど、実際に洗えているのは顔の表面だけだし、逆に肌に余計な刺激を与えて、ニキビを悪化させることになるらしい。コメド（白ニキビや黒ニキビ、マイクロコメド＝角栓詰まり、など）は幾ら頻繁に洗ったからといって取り除けるものでは無いし。- 正しい方法：1日2回まで、マイルドな洗顔料でやさしく洗って、擦らないようにタオルで水気を取って、薬なり何なりを付ける。
チョコレート／脂もの／ナッツ etc.を食べるとニキビになる- 「え～っ、そんなの常識じゃん！」って声が聞こえてきそうだけど、多くのリサーチの結果、現時点では食べ物とニキビの関連性は無いということで落ち着いている模様。勿論、「〇〇を食べると絶対にニキビになるもん！」っていう人は、避ければいいのです。でも、バランスの取れた食生活と、ちゃんとした治療を行っていれば、特定の食べ物を気にすることは無いというのが専門家のコンセンサスらしい。
ニキビは時間が解決してくれる／ほっときゃ自然に治る- 治る場合もあれば、治らない場合もあるみたい。特に重症のニキビの場合は、何らかの手段を取らないと難しいし、痕も残りやすい。精神的にもダメージが大きくなりがちな病気だし、治療方法はいろいろあるので、無理して苦痛に耐えて放っとく必要は無いのでは。
ストレスはニキビの原因になる
これも「え～っ」て言われそうだけど、上と同じ。様々な研究・調査の結果、結局日常のストレスとニキビの関連性は見られないという結論に至ったようである。だから、ストレス解消したからってニキビが無くなるというこは無い、ということ。ただ、重度のストレスに対処するために出される内服薬の中で、副作用としてニキビが出るものはあるらしい。- UPDATE： ストレスとニキビの関連性については長年議論されてきたけど、ここ数年でどうやらストレスがニキビを悪化させるらしい、というコンセンサスに到達しつつあるらしい。但し、そのメカニズムはまだ解明されていないらしく（ストレス→ストレスホルモン分泌→皮脂の増加、というのも理論的には正しそうだが証明するデータは出ていない模様）、ストレスはニキビの根本的な原因になり得るかどうかも分かっていないみたい。明確なメカニズムは兎も角、どうやら関連性があることは確かなようなので、ニキビの悪化を防ぐためにはストレスを避けたほうが良い、ということかな。
以下のような論文が↓
The response of skin disease to stress: changes in the severity of acne vulgaris as affected by examination stress. Kimball, et al., 2003
22人の大学生を対象にした調査で、試験中はニキビが悪化する傾向が見られた。
Study of psychological stress, sebum production and acne vulgaris in adolescents. Seng, et. al. 2007
シンガポールの94人の高校生を対象にした調査で、試験の前になるとニキビが悪化する傾向が見られた（睡眠や食事などの要素も考慮した上で）。しかし、ストレスに伴う皮脂の増加は確認されなかったので、原因は他にあるのかと。
参考：
Acne Myths （アメリカ皮膚科学会）
Myths About the Causes of Acne －Questions and Answers About Acne（国立衛生研究所）
Acne Myths（Acne.org）
