テストステロンの効果は、基本的に以下の2つに分類される:
メスの平均的なテストステロン値を持つ人間に、オスの平均値を保つようテストステロンを投与した場合の、可逆・不可逆の作用をひと通り並べると、一般的にはこんな感じ。
※ いずれも、遺伝などの要素により個人差があります。
やはり効果が現れる迄の期間や効果の程度には個人差がある模様。投薬量は勿論、遺伝による体質や、薬の種類にもよる様である。一通りの変化が終了する迄、平均で5年くらいはかかるという話。
あと、 足のサイズがデカくなる という話がよくある。軟骨の発達によるものなのか、むくみが要因なのかは不明だが、実際に1〜2サイズアップしたって人があまりにも沢山いるので、現象としてはあり得るみたいね。
また「背が伸びた」と主張する人も時々いるけど、既に骨端線が閉じている(成長が止まっている)場合、ホルモンによって身長(骨)が伸びることは不可能なため、「伸びた!」という人はパス度の向上・ホルモン治療と重なる時期に受けた胸OP等による自信向上が、姿勢の改善に繋がって「背が伸びた」可能性も否定できないかと。 また、骨ではなく関節の発達によってちょっと伸びる、という説もあるが、真偽は不明。
男性化ホルモンの効果と期待される経時変化(WPATH SOCより):
効果 発現が期待される時期 最大効果が期待される時期 皮脂分泌・にきび 1〜6ヶ月 1〜2年 ヒゲ・体毛 3〜6ヶ月 3〜5年 頭皮脱毛 12ヶ月〜 個人差あり 筋肉増強 6〜12ヶ月 2〜5年 体脂肪再分布 3〜6ヶ月 2〜5年 月経停止 2〜6ヶ月 ー 陰核肥大 3〜6ヶ月 1〜2年 膣萎縮 3〜6ヶ月 1〜2年 声の低音化 3〜12ヶ月 1〜2年 The World Professional Association for Transgender Health, Standards of Care for the Health of Transsexual, Transgender, and Gender Nonconforming People. 7th Version, p. 188, 2011
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