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TRANS* TESTOSTERONE 治療をはじめるまで(米国)

アメリカのGID「治療」は、通常 WPATH(世界トランスジェンダー・ヘルス専門家協会?)Standard of Careに基いて行われるのは多分ご存知の通り。 日本のようにGIDの診断を下すことができる精神科医が制限されていない上、臨床心理士などのカウンセラーの数も多いので、結構サクサクと手っ取り早く話は進む(まあセラピスト個人の方針や土地柄などによって差はあるが)。 特にホルモン治療は、「カウンセラー」(精神科医でも臨床心理士でも可)1名の承認があれば開始できるので、それさえあれば、あとはホルモン治療してくれる医師を見つけるだけとなる。

SOCによると、ホルモン治療を始めるには、専門家による心理社会的アセスメントを受け、以下の条件を満たすことが必要とされている:

WPATH Standard of Care(ガイドライン)第7版
によるGIDホルモン治療開始の条件:

  1. 永続的で記録による裏付けがある性別違和
  2. 充分な情報理解の上での決断と治療への合意ができる能力
  3. その国で成年に達していること(未成年の場合は第4章のSOC参照)
  4. 重大な身体的或いは精神的健康問題がある場合は、適切に管理されていること
★ おおまかな流れ ★
カウンセリングを受ける
(精神科か臨床心理士)
カウンセラーからOKの手紙を貰う
Tを処方してくれる医院に行く
(カウンセラーの手紙持参)
健康診断・各種検査など
検査をクリアしたら、治療開始

そんでもってカウンセラーの先生が「この人はreadyよ」、となれば、endocrinologist(内分泌科、つまりホルモンの専門家。これが日本に比べると結構多くいるんでやや心強い?)又はほかにWPATH SOCに従ってホルモン治療をやっている医師に紹介状を書いてくれるので、それを持って医者へ赴くわけですね。しかし医者に行っても即 「ハイ、お尻出して」 というワケでは無く(*)、その前にまずホルモン治療に耐えられる体かどうかの検査。飲酒や喫煙は控える様にかなり強く勧められる。循環器系や肝臓への余分な負担を考えると、「暴飲+ヘビースモーキング+テストステロン」なんてのは、まったくもって無謀 。折角大枚叩いてホルモンや手術やって望みの身体に近づいても、ほどなく防げる病気でくたばっちゃしょーがない。

標準的な検査としては、CBC(Complete Blood Count)で赤血球、白血球、凝固因子、ヘモグロビンの数、赤血球の割合、コレステロール値や血糖値なんかも測って、赤血球の大きさとか色々調べる。勿論各種ホルモンのレベルも測る。甲状腺、腎臓、肝臓の異常なんかは全部これで調べる。ただ、染色体検査はスタンダードでは無い気がする。

それからいわゆる身体検査というのもやって、心臓や肺その他の異常が無いかどうか完全にチェックするわけである。病歴、特に肝臓や腎臓を患ったことのある人はちゃんと報告する必要があります。年齢や病歴によってはpap smear(パップテスト、パパニコロー検査)もやって、子宮頚癌のチェックも(これはホルモン治療に限ったことじゃなくて、何かにつけてやらされることが多い…)。

これでもし何か異常があればホルモン治療の前にそっちの治療を済ませることになったり、時には絶対にやめた方がいいぞと言われるかも知れない。で、もし異常無しでOKが出れば、オメデトウ、遂にホルモン治療開始となるわけである。

《*注:しかしながら個人的な経験から言いますと、検査もヘッタクレもございませんで、投与開始は「あっ」という間の出来事でした。詳しくは テストステロン治療の記録 をご覧下さい。》

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