8/15/08 手術当日
【午前中はふらふら】
前日に日本人スタッフのKさんから電話があり、ぼくの手術は午前10時からの予定だったんだけど、午前中にMTFさんの緊急手術が入ったので午後に延期になったとの連絡が。
なので、午後1時にホテルまで迎えに来て戴くことに。
殆どの患者さんは退院後は近場のホテルに滞在するらしく、クリニックの運転手さんが短距離の送迎をするみたいだけど、自分の場合は小さい手術なので毎日通院の必要も無く、術後も自由に動き回れるので、クリニックからはやや遠い観光に便利な場所にあるホテルに滞在しておりました。
クリニックは繁華街からはやや外れていて、周辺は交通の便もあまり良くないみたい。
午前8時に起床。
お迎えが来るまで時間があるので、ホテルで朝食を済ませた後、フラフラと外出。
あても無く取り敢えずBTSに乗って、まだ降りたことが無かったChit Lom駅で下車。ここもモールばっかかだ。Gaysornというモールに入って、4Fのアート系?雑貨屋をうろうろ。
時計を見ると、12時20分だったので、ホテルに戻ることにする。
部屋に戻ると、12時50分過ぎ。
タイの病院は時間がかなりアバウト、と聞いてたので暇つぶし用に持ってきた文庫本と、術式の説明に便利かと思ってプリントしといた乳頭縮小術の図解(ネットで見つけた)を用意。
ほどなく、Kさんから電話で、今ロビーにいるとのこと。
前ボタンの半袖シャツと、ショーツにサンダルという格好で、部屋を出る。
Kさんはサイトの写真で顔を覚えていたのですぐに発見。
てか、まあ、椅子2つしかない小さいロビーなんだけど。
挨拶を交わし、Kさんの車で出発。
【クリニック到着】
道路がわりと空いていて、ホテルからクリニックまで20分で到着。
クリニックは両隣のビルと密接した、幅の狭い白い4階建て。
(と思ったら、隣のビルの上階もクリニックの一部だった。)
クリニックの看板は、どうやらスタンド看板だけの模様。
全部タイ語だから分からなくて、看板無いのかと思った・・・。
そんなんで、外からはあんまり医療施設という感じがしない。
1階はオフィス、2階は病室と手術室、3階が待合室と処置室、4階がガモン先生の住居フロアとなってるらしい。
エレベーターのドアには、先生の患者さんだった
美しいMTFさんのほぼ等身大の写真が。
モデル・女優をしてるらしい。納得。
写真の1つなんて、下尻露出大サービス(笑)。
惜しくも写真撮る機会を逃したが・・・。
というわけで、エレベーターで3階にやってきた。
最初は人がいる気配が無く、証明もクーラーも点いてない。
取り敢えず、待合エリアで待機。
コーティネーターと思われる可愛いお姉さん
(名前きくの忘れた)と対面、ご挨拶。
どうやら、前の手術が延びてるらしい。
待合エリアのTVのつけ方が分からず、ナースさんたちがワラワラと集まって暫く四苦八苦。これが随分長いこと続いてしまって、もう「いや、べつにTVはいらないんだけどねえ・・・」とは言えず。まあ、何とかついたので、一件落着。
昨日の夜もTVでやってた「Pitch Black」をなんとなく観る。
これ、その後も毎晩放映してたような気が・・・。
ネタバレ↓
男の子のフリしてる女の子が出てくるんだよね。結構サマになってるんだけど、一度観ちゃってるからもう最初から女の子にしか見えない・・・。
まさに、トランスのカムアウトのネックだよな。
お昼になったので、海老チャーハンとパイナップルをご馳走に。
図々しくモリモリ食ってしまう。
病院に来て何やってんだ、自分・・・。
【ガモン先生登場】
ぼくの前には鼻の整形の人も待っていて、それも終わってガモン先生がやってきたのは
2時45分頃・・・だったかな?
よく出回ってる写真よりも最低10歳は歳取ってると思われるが、細身でタイ人にしては長身の、人の良さそうな中年男性という感じ。
年齢をKさんに聞いたんだけど、忘れちゃった。確か、48歳?
笑った顔が、タイ人の友達にそっくりなもんで、いわれの無い親近感を感じてしまう(笑)
。
先生のオフィスに入って、今日の手術の確認。
取り敢えず、どういう術式でやって、どう傷が残るのか、訊いてみる。
直径の縮小には、くさび状(ケーキを一切れ切り取る要領)に切除、
高さの縮小には、ベースを一周切り取って縫合、という方法らしい。
右の図参照 (オリジナル画像はこの美容外科のサイトから拝借しました)→
先生が、持っていたペンの後ろに付いた消しゴム?を指して
「乳頭の直径はこれくらいでいい?」と訊く。
わりと大きく見えたので、「もう少し小さくなりませんか?」と言うと、「ん〜、凄く小さくするのは難しいんだよね・・・」とのこと。
定規を出して、思案した結果、確か直径6〜7_で落ち着いたんじゃなかったかな?
高さはこのままでいいんじゃない?と言われたけど、いや、今は良いけど起った時に結構あるんです、と言って同様に設定してもらう。
完全に正確じゃなくて、あくまでおおよそだけど、とのこと。
それは承知して、そのサイズ設定で納得。
どうせ物理的に可能な範囲でしか出来ないわけだし・・・と思って、イメージだけで、具体的な数値まで考えてなかった。やや反省。
でも、旅行のついでに受けちゃおうというくらいだし、そんなにコダワリがあるわけじゃないんだ。
ガモン先生は、続けて乳輪の縮小についてもオペのメモに書き始めたので、ぼくとKさんと二人して「いや、今回は乳頭だけですよ」と訂正したのだが、よく考えたらそのままやってもらっても分からなかったってこと?
折角のお得なチャンスを逃したか!
先生は、スケジュールや経理には直接関わってないから分かんないみたいね。
当初、抜糸は術後5日で可能、と言われてたんだけど、先生は「う〜ん、ちょっと早いなあ・・・」と渋る。え〜、でも6日後には帰国するんです。
まあでも仕方ないものは仕方ないので、ムリなら帰国後に抜糸してくれるところを探すことも可能です、と伝える。
血圧を測り(いつもよりちょっと高め。125/82とか)。
鎮静剤を服用した上で注射による局所麻酔という話だったのだが、
医者かナースか不明の男性スタッフに「手術受けるの怖い?」と訊かれて、
「いや、そうでもないです」と答えたら、鎮静剤はナシに。
え、そういう決め方なの??
先ほどのコーディネータのおねいさんが薬を出してくれる。
ハロウィン色の抗生物質1錠、鎮痛剤2錠、消炎剤2錠。
おねいさんがちらっとよそ見してる間に全部飲んだら「え、もう飲んだの?」とギョッとしたような顔を。飲んだフリして後ろに投げたんじゃない、なんて言ってたけど、米国製巨大ビタミン錠剤を複数一気に飲み込むのに慣れてるから、こんな小さい錠剤なんて水と同じなんですよ。
他の患者さんたちは、一粒一粒、ゆっくり飲むのかな。
【手術】
小さい手術なので、簡易な処置室のような部屋で。
シャツを脱いで、術前の写真を撮られる。
手術台に寝て、大きいタオルを首から足までかけられた状態で待機。
ナースがカチャカチャと器具などを準備。
暫くKさんとお話しながら、先生が来るのを待つ。
先生が入ってきて、目隠しする?と訊いてくる。
先生に目隠しされちゃ困ります。え?あ、ぼくですか。
このほうがリラックスできるから・・・と、結局目隠しされる。
・・・医療用マスクで(笑)。
ラジオで音楽をかけたまま、いよいよ手術開始。
まずは、両乳首周辺を消毒している模様。
そしてまず、麻酔の注射を右乳首にブスリ。
ん〜、あんまり気持ちの良い感覚ではないなあ。
圧迫感があるよね。
次に左にブッスリ。
右よりやや痛みがあったとは言え、
思わず舌打ちしてしまって感じ悪くてごめんなさい。
左のほうが、瘢痕組織が大きいからかな?
麻酔が効くのをちょっとだけ待って、左側から開始。
「これ痛い?」と訊かれ、
「
触られてる感覚はあるけど、痛みはないです」と回答。
「グー」と先生。
具体的に何をどうやられてんのか分からないけど、何かやられてる感触が。
しかも、乳首周辺は最初の手術以来、感覚が完全じゃなくて
何か触ると変な感じなので、余計に気になる。
ああ、何かイヤなかんじ。
いやしかし、ここで今更「いやじゃあ!!」と騒いでも、どーしょもない。
取り敢えず、ラジオから流れる音楽に耳を傾けつつ、
切り貼りされてる部分に意識を集中しないことに専念する。
左を終えて、右を開始。
ん?ややチクチクするぞ?と、多分そういう表情をしたんだと思う。
先生が「痛い?」というので「ん〜、そんなに酷く無いけど、ちょっと。」
で、麻酔を追加。
モリモリと手術を続行。
お、縫ってるな、縫ってるな・・・なかなか縫い終わらないな。
あれ、また何か感覚が変わったぞ?
と、またそういう顔をしたのか、先生が「痛い?」というので
「いや・・・でも何か感じます。」
で、また麻酔を追加。
そんなこんなで、手術は無事終了。
「見たい?」と先生が目隠しマスクを外してくれる。
血だらけを想像してたんだけど、思ったより綺麗。
問題の乳頭も、元よりかなり小さく見える。
ああ、いい感じだね。They look great.
「小さくなったよ。私の乳首みたいに、ハハハ」
と、先生も満足の模様。
「ホント?どれどれ、くらべてみましょう」
などとアホなこと言いそうになったが、自重。
【手術終了・帰ホテル】
シャツを着て、待合室へ。
薬の所為か、緊張の所為か、それとも部屋の空気が乾燥してたのかやけに喉が渇いたので、ウォータークーラーから勝手に水を頂戴してると、Kさんが「お疲れまさでした〜」といらっしゃった。
縫合した部分のクリーニングと予後チェックのため、3日後にまたドクターに診てもらうことに。
ガーゼの上から防水テープを貼ったので、次回まではそのままにしてシャワーも浴びられるとのこと。
あ〜、それは良かった。この蒸し暑いバンコクでシャワーをスキップするのはさすがにキモチワルイからなあ。
抗生物質 Cloxacillin 500mg を4日分(1日4回食膳服用)と
鎮痛薬 Paracetamol=アセトアミノフェン 500mg を出される。
薬代も手術費用に含まれてるということだな。
抗生物質は処方どおりに使い切ること、鎮痛薬は必要に応じて服用、との指示。
5時過ぎのラッシュアワーの中、Kさんにホテルまで送って戴いた。
いやいや、かたじけない。
小さい手術の自分のほうが、却ってお手数をおかけしております・・・。
その後、大人しくしてりゃいいものを、腹も減ったし相方も暇なのでSiam Paragonまで出かける。
フードコートで安いタイ料理を食べた後、調子こいてデザートまで購入。
タコヤキの半分みたいなので、ココナツミルクがベースでコーンとか南瓜とか青葱とかレーズンがトッピング。うんま〜い。
夜9時過ぎに帰ホテル。
麻酔がまだ効いていて、全く痛みを感じないので、手術を受けたことを忘れて伸びとかしそうで心配だなあ、気をつけなきゃ・・・と思ってたのだが、コンピューター使ってる最中、やってしまった。
ああ背中が痛いわ〜、と、胸をストレッチしてしまったんだよね・・・。
その時、右乳首がややブチッといったような感触が。
暫くその部分がズキズキと疼いて、焦った・・・。
ぬ〜、我ながら注意力散漫。
寝る前にシャワーを浴びようと思い、シャツを脱ぐと、透明の防水フィルムで固定してあるガーゼが、かなり血だらけ。
交換すべきかどうか迷った挙句、「ドライにしておけ」ということは血に浸ってるのも良くないだろう、と勝手に判断し、シャワー後に持参したガーゼと防水テープに交換。
特に右側が、まだ出血している感じ。
やっぱ、さっきのブチッてので、傷を開いちゃったかな・・・。
真夜中近くになったら、流石に麻酔も切れたのか、両側にやや痛みが出始める。
と言っても大したことなく、痛み止めは必要ないが、やや深めの新しい切り傷のように、ズキズキ、ヒリヒリ。
両腕の下に肘掛のように枕を置いた格好で就寝。
でもホテルの枕、硬すぎ、デカすぎ、高すぎ。
準備 │ 到着 │ 当日 │ 翌日 │ 3 │ 7 │ 10 │ 帰国 │ 2週間 │ まとめ |
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