SRSINUS
TRANS* SURGERIES 海外での手術 アメリカSRS
アメリカでのSRS体験談

アメリカで陰核陰茎形成術を受けられたSさんよりお寄せ戴いた体験記です。

渡米 内容 滞在期間 必要経費 *
1回目 コンサルテーション 3日(11/5〜9) 約600万前後
2回目 SRS (Metoidplasty w/ 内摘&膣閉鎖) 22日(2/10〜3/3)
3回目 陰嚢形成・睾丸インプラント 10日(11/6〜11/17) 約80万円前後
4回目 睾丸インプラント修正手術(未) 7日(10/14〜21) 約40万円前後
* 手術費用・渡航費・滞在費・通訳費用含む

Metoidplasty をアメリカで受けようと思った理由 】

【 タイという選択肢を選ばなかった理由 】

【 SRSに求めていたこと 】

SRSをしても大きなダメージが体に残ったり、ちょっと知識のある人に傷を見られてバレる心配をしたくなかったし、せっかく手術をしても「いかにも」だと、結局自分が気にしそうなので、できる限り自然でリスクの少ない方法を考えてMetaで、かつ腕のいい医者を選んだ。

【 渡米にあたり必要だったもの・こと 】

  1. 通訳さん
    日本人の通訳さんでも現地の人間でもよかったが、結果的には非常に親切な現地在住日本人の方に。また、用語等が特殊であるため、プロの医療通訳さんの場合は非常に高額になるようです。
  2. パスポート
    役所関係は最近GIDに対してあまり差別的ではないので比較的とりやすかった。
  3. 医者の紹介状
    アメリカでのGIDの手術に100%書類が必要かどうかはわからないが、日本の医者からの紹介状?や診断書の送付が必要だった。私の場合は「最終的に海外でSRSをする可能性があるが、それでも通院してもよいか」と大学病院の精神科医に確認してから通院していたので、二人の医者の診断書が必要だったと記憶しているが二人とも快く協力してくださった。

最初はフロリダの医者にしようと考えていたのですが、その医師は内摘を行わないため、SRSの半年前?に外部の医者によって別に内摘を受けなければならないようでした。ほかに内摘だけやっている医者を探したのですが、それだけで80〜100万円は覚悟しなければならないのと、手術費用は比較的安い方ではあったのですが、現地は観光地で滞在費がかかる事を考えて、結局は1度で内摘からSRSまで終えられるアリゾナの医者にしました。


渡米1回目: コンサルテーション

シカゴ行の便はほぼ日本人は乗っておらずかなり不安でした。乗り継ぎ等もシカゴはかなり大きな空港のためつたない英語と日本語でアメリカ人に聞きまくりましたが、最低限の海外旅行ガイドは必要だと思いました。

現地到着してすぐに通訳さんと合流することができたのでとても安心して滞在することが可能でした。このときは1回目のコンサルテーションで、手術の説明を聞きに行くのが目的だったので本来1日くらいの滞在でよかったのですが、格安航空券できていたので最低3日以上の滞在が必要でした。

また、結構手術前のチェックが厳しいのか、アメリカから日本の医者に確認の連絡があった(E-mail)みたいなので、キチンとやろうと思ったらガイドラインにきっちり沿ってることが必要だと思いました。


渡米2回目: SRS

今回はサンフランシスコ経由でいけたので、前回ほどの不安はありませんでした。機内もサンフランシスコの空港にも比較的日本人が多かったです。
空港で待ち合わせて前回と同じ通訳さんと合流しました。

手術前に、内摘を行う医者とのコンサルテーション等、手術前の説明がかなりキッチリあり、安心して手術に臨むことができました。

術前に渡された下剤が非常に強力で手術当日から入院期間中および、退院後含めて2週間程ひどい下痢が続いてフラフラになりました。

2月13〜15日 (手術当日〜入院中)

手術当日から二泊入院しました。
手術自体は問題なく終わったみたいなのですが(婦人科医による内摘+膣閉鎖 → 整形外科医と泌尿器科医によるMeta合計5〜6時間くらいかかったみたいです)、尿道が形成される間の排尿用カテーテル(恥骨上カテーテル)が直接膀胱に刺さっていて、それとの相性が悪く麻酔が切れてすぐに膀胱痙攣がおきて全身の筋肉がこわばるような感じで息ができなくなり、ナースコール。その後入院期間中は常にモルヒネが入っていたので痛みはほとんど感じずすごすことができたのですが、意識は朦朧としていてそのときの記憶は殆ど残っていません。
通訳さんが同じ部屋で泊り込みしてくれたので本当に助かりました。いなかったら自分の状態を伝えられず死んでいたかもしれません。

入院期間中、歩行訓練みたいなものがあったみたいですが、その時も意識がほとんどなく、二人三脚状態で院内をぐるっと歩いたみたいです。
入院中は肺活量アップのための呼吸訓練装置みたいなものもありました。入院期間中は流動食がほとんどで、うんざりすぐるらいゼリーが出てきました。

退院は車椅子でほとんど意識がない状態なのにほぼ強制退院状態でした。以後は通訳さんが通訳以上の事をしてくださったので本当に助かりました。介護等も含め、海外での手術は単身でいくのはかなり厳しいと思います。
特にアメリカは医療費が高いのもあり、入院期間が短いので本来だったらまだ介護が必要な状態で退院させられます。
また、あちらのSRSに携わった医者達はその病院のスタッフではないのですが、わざわざ何度か様子を見に足を運んでくれました。

2月16日(術後3日)〜

退院後はしばらく食欲がわかず、下痢に熱に痛みにと相当苦しみました
また、1週間程度ほとんど水やゼリーなどの流動食ばかり食べていたので、腹筋がよわってトイレでいきめなくなってトイレの心配ばかりしてたような記憶があります。
また、処方された鎮痛薬がきつすぎて気分が悪くなったり、下痢をしたりでも苦しんだ記憶があります。
この時も通訳さんが一緒に泊まってくれていたので、薬の変更なども速やかにしてもらうことができました。

また、尿道形成用のカテーテルと、膀胱からつながってるカテーテルが気持ち悪くて、ほとんど動けなかったです。特に腹部のカテーテルは直接膀胱とつながっているため外部の衝撃やケーブル等を椅子にひっかけたりしてかなりつらかったです。風呂等でも邪魔になったりしました。傷の痛みは痛み止めでほとんど治まっていたのですが、腹部カテーテルの痛みや気持ち悪さがネックでした。

睡眠等も鎮痛剤の薬がきれると目が覚めて、だいたい夜に寝ても明け方4時〜5時には必ず1度は目を覚ましていたと思います。
また寝たきりにならないように、通訳さんと定期的に毎朝散歩をしていました。

2月26日(術後13日)〜

ようやく尿道のカテーテルが抜けました。腹部のカテーテルは完全に排尿ができるまでつけたままにするということで残っていました。このときくらいからようやくいきめるようになりました。排尿は長期間カテーテルをつけていたのもあったせいか、新しくできた尿道から排尿できるようになるまでに丸1日かかりました。
それでも、勢いよくでずチョロチョロと複数回にわけで出てましたが、膀胱の筋肉が衰えているから時間がたてば出るようになるということでした。

排尿自体は立ってできるようになりましたが、サイズの問題や陰核の位置の問題もあってズボンをはいた状態で排尿するのは無理みたいでした。
多分、男性と女性自体生物学的には一緒でも、ペニスにあたる位置的なものは全体的に女性の方が下にあるので、長さがかなりあったとしてもズボンを下ろさずジッパーだけ下げて排尿というのはMetaの性質上無理かもしれません。(10cm等のサイズがあれば可能かもしれませんが)

3月1〜2日(術後16〜17日)

ようやく腹部のカテーテルを抜いてもらいました。下手すると日本に戻るときも腹部のカテーテルは入れたまま戻る可能性があったので非常に心配していました。このときまでには排尿のことで頭がいっぱいでした。
また尿意があっても出る勢いがチョロチョロなので膀胱破裂しそうになったりも何度がありました。

24時間フルタイムで通訳さんが介護士さんのようによくしてくれたので、生活する上で困ったことは何もなかったです。本当に良い人でした。通訳さんは特別良くしてくれましたが普通だとこれだけ手厚い介護は受けられないと思うのでパートナーさんがいる方はパートナーさんを連れて行って助けてもらうのがベターかもしれません。

帰国往復については、大きな手術だったのでビジネスクラスで渡航しましたが、やはり大きな手術をする場合は体の事を考えてもビジネスクラスでよかったと思いました。(ビジネスクラスは60万前後)

帰国後も、仕事に復帰するのに1ヶ月程度かかったので、この手術を受ける場合かなり仕事で都合がつく人しか無理だと思います。
役に立ったのは円座よりU座で、円座をむりやり切ってU型にして使っていました。

ちなみに私が受けた手術はMetaですが、日本やタイでも大きな手術に移行する前の段階でMetaの段階があるようです。状態は若干違うみたいです。
この期間にタイで大きな手術を受けた人とメール交換する期間があり、話を伺う限りだとタイでは陰核の中心に尿道を通すみたいでしたが、私がうけた手術はよく言われる膣粘膜とは違った部分を使い、陰核の下に沿わして、小陰唇で尿道を包んで尿道が設置されているみたいでした。そのため陰核そのものにダメージはなく感覚的なものは一切失われていませんでした

また、陰核を引き出して尿道を前に持ってくるということをしたため、陰核の付け根の感覚は戻るまでに少し時間がかかりました。個人差はあると思いますが多少の勃起(1.3〜1.5倍程度)は普通に可能です。SEXに使用できるレベルかどうかは試してないのでわかりません(笑)

帰国してから戸籍変更のために書類が必要なため、医者に触診を受けましたが、医者もびっくりの出来栄えで本物っぽさは大変満足しています。


渡米3回目: 陰嚢形成&睾丸インプラント

見た目をさらに本物に近づけるために睾丸のインプラントをすることにしました。
今回は医者からの診断書などの書類は必要なかったのですが、前回の手術後に戸籍変更をすることができたので、パスポートを更新していきました。

今回は入院は1泊のみでしたが、下剤等は飲まずにすんだので食欲も普通にあり、前回に比べれば痛みなども含めてかなり楽に感じました。
ただ、カテーテルは通されたため、カテーテルを入れたから排尿ができなかったのか、陰部が腫れあがって排尿ができなかったのかわかりませんが半日くらい排尿が困難でした。

今回は退院後も比較的元気で、鎮痛剤もよくきいたのでそれほどつらいと感じることなく、通訳さんも前回と同じ方にお願いしたのもあり、観光やshoppingに興じる事ができました。
それでも腫れと出血は1ヶ月くらいは続いて生理用パッドが必要でした。

手術内容は、まず陰茎両脇の大陰唇を逆U字型に切り、それを陰茎下部で縫合することによって1つの陰嚢を作り、その中に形成したポケットの中に睾丸インプラントを挿入する、というものだったようです。私が受けたインプラントは医療用シリコンです。睾丸インプラントというと一般的には生理食塩水のパックを入れる(生来男性の場合)のが多いみたいですが、永続できないみたいです。
また、日本では睾丸インプラントというのは大きな手術でもしないみたいです。
インプラントはさまざまな方法があり、脂肪を皮膚に注入する方法が比較的多いようです。

体内に異物を入れるとそれだけリスクが大きく、インプラントの位置ずれが比較的多いみたいで、私も多聞に漏れず修正手術が必要ということになりました。
私の場合比較的初期の段階でポケットからインプラントが飛び出してしまい、左側のインプラントが後方へ移動してしまいました。

また、自然にたれるようにマッサージして皮膚を伸ばして自然に垂れている感じの仕上がりとなり、これによりさらに見た目が本物っぽくなったことで満足しています。


私が手術内容を決定するにあたっては、このサイトからの情報がすべてといっても過言ではありません。 この場をかりて管理人さんにお礼の言葉を述べさせていただきたいと思います。すばらしい情報を公開していただきありがとうございました

最終更新日:2008年9月23日

注:強調(下線)・リンク等は、管理人の独断によるものです

Sさん:貴重な体験談と情報、どうもありがとうございました。

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