VAGINECTOMYVAGINOPLASTY
TRANS* SURGERIES 膣閉鎖術

膣閉鎖術

膣は単なる穴と思ったら大間違い、右の図を見ると分かるように膀胱や直腸と密接していて、随分入り組んだ構造になっている。血管も多く、膣閉鎖・膣切除は、実は思いのほか厄介な手術らしい。FTMの場合、膣切除・膣閉鎖は内摘が前提。言うまでもなく、術後の膣の使用は不可能。

因みに膣閉鎖・膣切除が一般女性に施術される場合、膣切除は膣癌の治療に、膣閉鎖は高齢者の重度の膀胱瘤(膣から膀胱が落ちてくること)の治療として行われるようです。

  1. Vaginectomy / Colpectomy (膣切除)
  2. Vaginoplasty / Colpoplasty (“膣形成”)
  3. Colpocleisis (膣閉鎖)

 Vaginectomy (Colpectomy)

colpo-(膣)+-ectomy(切除)】

その名の通り、膣本体を切除した上で、膣口を閉鎖する手術。執刀医が経験豊富なOBGYNであっても、膀胱や腸に傷を付けたり、大出血したりする危険性が高い難しい手術なので、特に最近では、SRSとしてはあまり行われないようである。膣壁を尿道延長に使う場合は同時に行われ、部分的な摘出(膣前壁)のみとなることが多いみたい。

 Vaginoplasty (Colpoplasty)

colpo-(膣)+-plasty(形成)】

比較的新しい方法。膣上部(子宮頚に繋がっていた部分)を腹腔に開けっ放しにしたままで、膣口を閉鎖する方法。膣切除を伴わないので、比較的安全。膣内部の分泌物は、腹腔で代謝されるので、溜まる心配は無いらしい。

ただ、膣口を閉鎖することによって、残った膣組織への容易なアクセスができなくなるため、膣癌が発生した場合、相当進行するまで気が付かないということになる危険性がある。幸い、膣癌の発生率は極めて低いのだが、特に喫煙者やHPVやヘルペス陽性の人などは注意が必要かも知れない。

 Colpocleisis

colpo-(膣)+-cleisis(閉鎖)】

膣表面の粘膜を削り落とし、膣壁同士ををペタッとくっつけて、癒着させて閉じる方法。こちらも膣切除を伴わないため、合併症や後遺症が少なく、比較的安全。主に高齢女性の膣脱や膀胱瘤の処置に用いられるらしい。膣前壁を尿道延長い使う場合もcolpocleisisと呼ばれることがある。

参考リンク:

Medical Therapy and Health Maintenance for Transgender Men
FTMで医師のNick Gorton氏による医療関係者のためのFTM「治療」マニュアル。

膣がん(国立がんセンター)

最終更新日:2006年3月6日

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