トランスセクシャルにとって、自分自身の生物学的性別は納得いかないところだけど、実際どうやってこのようなものが出来るのか、という仕組みは、調べてみるとなかなか面白いんですよ。また、これがある程度分かってると、ホルモンや手術によるトランジションに関する理解も深まり、変な誤解や根拠の無い期待も避けられるんじゃないかと思います。以下、人間の生物学的性別のできるまで(哺乳類はほぼ共通)を、素人である管理人の理解できる範囲内でカンタンにまとめてみました。
オススメ ↓
How the Body Works: Sexual Differentiation (AboutKidsHealth.ca)
性別の分化をアニメーションでわかりやすく説明
I. 初期設定はメス
哺乳類の場合初期設定はメスで、少なくともメスの外性器の形成には、卵巣やホルモンは必要無い。
一方、生殖器官が内外とも『正常』なオスになるには、以下の要素が必要不可欠:
II. 生物学的性別が決まる順番
@ 性 染 色 体 |
人間の染色体 23対、計46本(「正常」な場合) 23対目=性染色体(XとYの2種類) 一般的に、XXだとメス、XYだとオスになる。 稀なケース:
などなど。 性染色体の典型的な組み合わせ |
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XY (SRYあり) | XX (SRYなし) |
A 生 殖 腺 |
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TDF(SRY)あり=精巣 | TDFなし=卵巣 |
B ホ ル モ ン |
生殖腺からのホルモンの分泌 MIHとテストステロンの有無によって、未分化の生殖管の行方が決まる。また、胎内での脳のエストロゲン曝露によって、脳の周期性の有無が決まる。 |
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精巣: 1. セルトリ細胞(Sertoli cells)→ MIH(Mullerian Inhibiting Hormone、ミュラー管発達抑制因子)分泌 2. ライディッヒ間細胞(Leydig cells)→テストステロンを分泌 |
卵巣: エストロゲンを分泌 |
D 外 性 器 |
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テストステロン+5-アルファリダクターゼ → DHTの作用により、 生殖結節 → 亀頭 尿道ヒダ → 陰茎 生殖隆起 → 陰嚢 稀なケース: |
テストステロンなし: 生殖結節 → 陰核 尿道ヒダ → 小陰唇 生殖隆起 → 大陰唇 |
性別の分化について、この程度知ってると、ホルモン治療などで何が期待できるか、オスとメスではどこがどういうふうに違うのか、またインターセックスコンディションについても、よりよく理解するのに役立つんじゃないかと思います。
参考資料:
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